ジロ・デ・イタリア 第14ステージ カントゥ-ベルガモ

  • 意外な展開

ステージ優勝を狙う逃げと集団のコントラストと思えば、熱い総合のタイムの取り合いになるとは。
最初の逃げ集団だけなら、放置もしたはずが、意外と広がらない間に1級の山岳通過。
下りで、メイン集団からエスケープしたサヴォルデッリ(流石だぁ)、それに追走でシモーニガルゼッリまで!ディルーカリクイガスの弱点は下りなのは見てても確か。そこで逃げてタイム稼ぐのは良い考えに見える。

  • 働くアシスト

そこに、うまくはまった、アシストの手助けを受けたシモーニたち。マッツォレーニと降りてきたマヨのすばらしい牽きで、先頭集団に。そして先頭集団の2級の登りへも牽きまくり。
逆に追走のために降りて、シュミットがまずメイン集団を引き上げる。ランプレが牽いてくれるもののディルーカが気が付けば裸に、ペリツォッティが今度は降りて強烈に引き上げて、このあたりの駆け引きは面白い。ロードレースのチームとしての駆け引きの醍醐味がよく見れる。

しかし、これで先頭集団は錘がない。思惑の一致した錚々たるメンバーの集団は、ランプレ&リクイガスのアシスト連合の追走でもタイム差をそう簡単に縮めさせない協力なもの。
それでも、ゴール5kmくらいまでには、20秒くらいはあげて縮めるのは、アシストのプライドなのかと思ったり。

  • 主催者はどSだ

と栗村監督なら言いそうな、ベルガモの旧市街への登りルート設定。まるでクラシックのよう。小さな橋とゲート渡って、くねくねとトリッキーに、パヴェの登りが。クラシックに強いベッティーニ向けかと思えば、思った以上に登りで、シモーニガルゼッリに遅れを取ってしまった。スプリントするには少し距離を開けられて、残念でした。最後は、シモーニを後ろから良い位置で刺したガルゼッリの勝ち。